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《過去の展覧会》

□ 2018年12月22日(土) → 2019年1月19日(土) 服部正志 『1○○×1○=1○○○ 』  
    


□ 2019年2月9日(土) → 2019年3月16日(土) 関根伸夫 “Project”  
    

 





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□ 服部正志個展『1○○×1○=1○○○』

       2018年12月22日(土) – 2019年1月19日(土)



 

服部正志 『1○○×1○=1○○○』

■出品作家 服部正志

■会  期 2018年12月22日(土) – 2019年1月19日(土)
■開廊時間:12:00~19:00
■休館日:日曜日、正月休(2018年12月29日〜2019年1月6日)

■会  場 YOD Gallery
  530-0047 大阪市北区西天満4-9-15  TEL/FAX 06-6364-0775
  www.yodgallery.com
  info@yodgallery.com


■会期中イベント

2018年12月22日(土) 17:00-18:30 トークイベント
『服部正志 ×
 山中俊広 (インディペンデント・キュレーター/the three konohana 代表) ×
 石上良太郎 (YOD Gallery 代表)』

2018年12月22日(土) 18:30–20:00 レセプション


■お問い合わせ
  YOD Gallery
  530-0047 大阪市北区西天満4-9-15  TEL/FAX 06-6364-0775
      E-mail: info@yodgallery.com
  ※画像データなどご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

 

 

□ 趣旨
 

   この度YOD Galleryでは、弊廊では5度目となる服部正志(Masashi Hattori、b.1977)の個展『1○○×1○=1○○○』を開催します。

   服部正志は、人と人のコミュニケーションのあり方を探り、様々な素材の立体作品でそれを表現している。色々な方向から人を観察し模索する中で、「ヒト」というモチーフをアイコンとして用い、誰もが経験したことのある思い出と五感を調和させることで、新たな「オモシロイ」を生み出したいと考え制作している。その表現は多岐にわたり評価され、今回の第22回岡本太郎現代芸術賞でも入選している。

   今展は、服部が10年間一貫して制作してきた「100シリーズ」を振り返る「記録展」となる。弊廊は10周年を迎えた今年、100シリーズの制作も同じく10年目を迎える。服部の100シリーズとは、子供達でも見て触って楽しめる作品を、アートフェアという現場で発表したいという思いがきっかけで、アート大阪で毎年発表されているプロジェクトである。気軽に楽しみ、身につけ、持ち歩ける形の作品で、シリーズを集めて合体して楽しめることにも心がけている。組み合わせにより、自分だけの作品として作り収集することができる。

   展覧会のタイトル『1○○×1○=1○○○』は10年間制作されたプロジェクト作品の数を示しながら、小さいことが積み重ねれば大きな力になることも表す。このプロジェクトを振り返った服部自身は、その驚きと感謝を伝えるために、今展で10年積み重ねてきた作品を一斉に展示し、10年分の「ありがとう」を表現し観覧者に届ける。その記録を編集した特別本も10冊限定で展示販売を予定している。またオープニング初日には、YOD Gallery設立当初のディレクターで服部を見出した山中俊広氏(インデペンデントキュレーター/the three konohana 代表)を招き、服部と石上良太郎(YOD Gallery 代表)の3者で、この10年間を振り返ったトークイベントを開催します。ぜひこの機会にご高覧いただきますよう、よろしくお願いいたします。

□ 関根伸夫 “Project”

       2019年2月9日(土) ~ 2019年3月16日(土)



 

関根伸夫 “Project”

 

■出品作家 関根伸夫

■会  期 2019年2月9日(土) ~ 2019年3月16日(土)

■開廊時間:12:00~19:00、休館日:日曜日

■会  場 YOD Gallery
  530-0047 大阪市北区西天満4-9-15  TEL/FAX 06-6364-0775
  www.yodgallery.com
  info@yodgallery.com


■お問い合わせ
  YOD Gallery
  530-0047 大阪市北区西天満4-9-15  TEL/FAX 06-6364-0775
      E-mail: info@yodgallery.com
  ※画像データなどご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

 

 

□ 趣旨
 

   このたびYOD Galleryでは、世界的に高い評価を受ける「もの派」の中心作家、関根伸夫(Nobuo Sekine, b.1942)の弊廊では3度目となる個展「Project」を開催いたします。

    関根は「もの派」ムーブメントの原点として位置づけられる1968年の「位相−大地」制作以降、様々な絵画、彫刻作品を生み出し、ロサンゼルスに拠点を移した現在も精力的に制作を続けています。関根は、位相幾何学的な観念により様々な素材を使った作品を制作してきましたが、作品の制作過程で、完成されるべき作品の明確なイメージをドローイングに残しています。今展では、1970年代を中心とした作品の、その制作過程ドローイングを再制作したものを展示します。関根が当時どのような考えや計画により制作してきたか、また、半世紀過ぎた現代の美術表現や価値観と比較することができる大変貴重な機会になります。ぜひこの機会にご高覧ください。


-作家コメント- (『美術手帖』美術出版社、1970年2月号)

   それにしても、痛切に感じられるのは、現実社会についての美術の存在理由が希薄になった今日、美術の根源的なありかたを、また、美術の奥底に流れ、変化しようとしている思考を(それぞれ立場は異なっても)考えなおす必要があるということだ。複雑な社会機構と社会全体との関係から眺めなければならないという困難さのために、明確な解答は得られないかもしれないが、意外に単純なシステムと構造のなかに、そのカギが隠されていると思われてならない。しかも、美術の状況なり立場なりを、社会的構造においてとらえぬ限り、われわれが現に行おうとしていることが、現実社会に対するわれわれの発信の有効な手段とはならないであろうし、現状から一歩も進むことはできないと思う。作家のモーメントは、現実社会の強大なモーメントに、すぐさま溶解されてしまうのだ。

   これらの事実を知ったうえで、まずひとつの展開として、つぎのことを考えてみよう。芸術の発生する基本的構造についてである。〈芸術は、人間と現実世界とのあくなき関係作用によって生じ、それになんらかのモーメントを与えるものである〉と、私は考える。

   そして、人間と世界との関係作用において、どちらか一方が他方を決定するとみる思考法のなかに、現在までの芸術を見出すことができよう。つまり、近代思想とは、人間の理性、観念が、対象となる世界、自然を決定できるとする思想に根拠を置いていると考えられるのである。また、産業革命以降の機械、テクノロジーの発達は、対象世界である機械、思考物体が人間を決定するという疎外論理としてあらわれている。

   芸術におけるそのあらわれを、近代の創造概念を例にみるならば、自己の理念、観念を表明または全面化するための手段として、作品をひとつの道具と考えることである。もとお詳しくいえば、対象世界を自己の観念や理念でとらえ返し、再構造する、また自己のイメージで変形しなおす作用として〈造形〉することなのである。

   現代社会は情報社会だといわれるが、そこにはあらゆるものが概念化され、名詞化(イメージ化)されるという危険がはらまれている。そして情報の増大が、個々人の感情までに作用さし、それを飼いならし、従順な奴隷としてしまうということも事実である。

   しかしながら、現代社会にみるさまざまな混乱状況の底流には、一方が他方を決定するといったような思考方法の行き詰まりがうかがわれる。たとえば、芸術が自己の観念、理念のもとに、世界を限定し設定することだとすれば、限定空間をつくるということでもあるのだ。もとより、限定空間という以上、一立場、一領域の主張となっても、普遍的になりえず、それゆえ、つねに時代と状況の変動に身をまかさねばならないことになる。このような芸術観念の類が、ひとつひとつの限定空間を形成し、世界中をブンブン飛びまわっている状況にあっては、異なる限定空間、新たな観念の表明が登場しても、なんら有効な発信力とはならない。その存在理由もなくなってしまうのだ。

   こういった一連のことのなかから、われわれはなにを見出すべきなのか。

   先の関係作用から考えて、それは、人間と現実世界とが出会う緊張状態そのものを見つめることだと思う。そのためには、どちらか一方が他方を決定するとする思考法を精算して、両者の関係作用自体の構造を、徹底的に分析し解き明かさねばならない。こういった作業は、ひとり芸術に限らず、あらゆる分野で要求されることであるが、この作業ぬきには、直面している大きな壁をのりこえることは不可能であろう。そして、その努力は、いま、いたるところではじまっているのだ。

 

 

 










 



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